札幌市清田区のうすだ動物病院の診療対象動物は犬、猫、ウサギ、ハムスターです。

うすだ動物病院

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スタッフ紹介

獣医師が病気についてお伝えするコラムです。

前回はマダニ予防についてのお話をしました。

今回は、もう少し詳しく、マダニ媒介感染症についてです。

あまり聞きなれない病気かもしれませんが、人も動物もかかる人獣共通感染症なので注意が必要です。

マダニが媒介する病気はたくさんあります。そのなかでも、この数年で明らかになってきた感染症についてご紹介します。札幌でも報告されている感染症もあるので、注意しましょう!

 

*ダニ媒介性脳炎(TBE)について

ウイルスが原因で、人に重篤な脳炎を起こす感染症です。1990年代前半まで国内には存在しないと考えられてきましたが、1993年に函館にて国内で初めての感染報告があり、その後2018年までに北海道内で3~5例ほど報告されています。北海道大学では、動物(犬・馬・野ネズミ・アライグマ)を対象に、このウイルス抗体の保有状況を調査してきており、道内の広い地域で抗体陽性の動物が多く生息していることがわかっています(抗体陽性=このウイルスにかかったことがあるという指標になります)。また、道外でも西日本を中心に抗体陽性の野生動物が検出されており、現在、これらのウイルスの流行巣が存在している可能性が高いといわれています。

 

*重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

ニュースでも話題になっていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、2011年に新種のウイルスによる“新興感染症”として報告された感染症です。人に感染すると、高熱や嘔吐・下痢、血小板・リンパ球の減少などの症状がみられ、致死率も高いといわれています。

SFTSは、多くの動物では不顕性感染(感染していても症状がないこと)すると考えられてきましたが、2017年に犬や猫、チーター(動物園)で発症することが確認されました。とくに、猫では、発症すると致死率も高いと考えられています。

SFTSの発生は2019年8月15日現在、北海道内では確認されていませんが、SFTSのウイルスを持っているマダニは北海道内で検出されています。いつ、どこからウイルスに出会ってしまうかは、誰にもわかりません。日ごろから、マダニの予防に努めましょう!

 

マダニ予防のまとめ

*マダニから人・犬・猫にかかる感染症が多くあります

*マダニが活発に活動する春・秋は特に気をつけましょう

*ワンちゃん・ネコちゃんに予防薬を使いましょう

*お散歩コースに気をつけましょう

*マダニがついているのを見つけても、触らずに病院に行きましょう

 

2019年9月13日更新